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TOP>資格試験勉強法~技術論(4.記憶の定説)

挫折と飽きのヒント

重要性 ★★★★☆(高) 実践難易度 ★★★☆☆(中)

挫折と飽きのヒント 19世紀にドイツで活躍した古典的な心理学者として知られる
エビングハウスは、記憶の保持率の実験をおこないました。

その結果によると、1度触れただけの情報は、数時間後には
60%以上忘れてしまっているらしいのです。

つまり、1度学んで終わりにするだけでは、ほとんど記憶に残らないのです。

ですから、重要なことは何度も繰り返し復習を行い、より強固な記憶にしていく必要があります。

復習は早ければ早いに越したことはありませんが、なかなか思うように時間がとれない
ということもあります。

そこで、効果を発揮する復習のタイミングがわかれば効率的に勉強できることになります。

実験では、1カ月以内に1回めの復習をしなければ、ほぼ最初の記憶はゼロになることが
判明しています。

1カ月以内に、1回めの勉強をした場合は、その記憶率が大幅にアップすることも知られています。

ちなみに、勉強学者であり私が尊敬する和田さん(東大医学部卒業。著書に「痛快!超勉強学」などがあります)は、1回目の復習は、勉強した翌朝の早朝が理想的だとされています。

私もほぼ同意見なのですが、もう少しだけ工夫をしていただきたいと思います。

夜寝る前に10分だけ(量が多い場合はすべてをきっちりではなく、大枠を大事に!)、 その新しい内容を流し読んでから寝るようにしてください。そして、早朝に昨日の内容を再度復習です。

これがいわゆる 「サンドイッチ」手法です。(ちなみに私が名付けたのはありません。
誰が言い出したのか忘れてしまいました^^;)

これは、続けると間違いなく効果があります。ただ、そう簡単に出来るものでもなく、
癖をつけなければいけません。

私が勧めている夜寝前の「30分リラックス」法との併用ですが、リラックス後にその延長のような
感覚で流し読みしてみてください。

あまり、意識を覚醒してしまいますと、 せっかくリラックスしたのに、効果が半減してしまいます。

あくまで、流し読みで結構です。早朝は15分?30分程度、集中して頭に入れるという意識を
高めて復習してください。

そして、2回目の復習が1週間後、3回目の復習が1カ月後が理想です。この時に手帳は
効果を発揮します。

仮に10月10日【A】という事項を勉強。(翌日は手帳に書かなくても大丈夫だと思います)
10月17日【A2回目復習予定】。11月10日【A3回目復習予定】。という具合に手帳に
書き込んでしまいます。

きっちりと日程を守る必要はなく、あくまでその週のうちに復習しなければいけない項目 として
予定を組んでいけばいいと思います。これが、いわゆる”記憶術”の定説です。

このような定説があるということを念頭において、 自分なりの”記憶術”をあみだせれば鬼に
金棒だと思います。

◆ 要点整理 ◆

□ 1度めの情報は、数時間後に60%程度忘れてしまう
□ 記憶は、夜寝る前と早朝のサンドイッチが効果的
□ 復習のタイミングは手帳を活用しよう